大きな力で胸をドーンと殴られてボランティアへの道へ

私にとってのボランティアの原点は、私自身がボランティアをしたいという
よりは、大きな力で 胸をドーンと殴られたようになり、息も絶え絶えに、
その解決策を必死で頭で考えて、瞬間に出てきた答えだったのです。

「そうだ、ボランティアをしよう!」だったのです。

私は学生時代から、図書館で貸し出しの限界まで、10冊程度の本を良く
借りて読んでいました。

時々、その返却期限を越えてしまって、あわてて返却することがあったのです
が、その時と同じような、いえ、もっとそれが強い

「ああ、しまった!」というとても大きな後悔の念だったのです。

とても沢山の借りてしまったものを、すぐに返さなくてはならないという気持
ちです。

その「借り」とは、私がそれまで生きてきた間に、沢山の方々に善意や好意や
愛情を受けていて、それを全くお返ししていないということでした。

両親や兄弟や友人や仕事関係者や、本当に多くの方々から、守られ、救われ
助けていただいていた、それが限界に達してしまって、すぐにでもお返しをし
なくてはいけないと思ったのです。

今は、整理して言葉で書くことが出来ますが、その時は、本当に瞬時の出来事
でした。

どうすれば、お返しが出来るかと何秒かで考えた結果の答えが「ボランティア」
だったのです。

ですから、私はこのとき、「お返しをさせていただく」という気持ちで
ボランティアへの道を歩み始めたのです。

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